二級建設機械施工管理技士試験を受けてきました!
建設系の資格は全体的に受験情報が少ないのですが、
中でも建設機械施工管理技士に関する情報は書籍やネット上でもあまり見かけません。
今回、令和6年度に第一次検定(筆記)を受験し、
令和7年度(2025年)に第二次検定(筆記および実技)を受験しました。
そのときの感想や注意点などをまとめてご紹介します。
二級建設機械施工管理技士とは?
建設機械施工管理技士とは、建設工事で使用する建設機械の施工管理や点検などを行う技術者で、
国土交通省管轄の国家資格です。
難易度に応じて、一級と二級との級区分があり、二級は取扱う建設機械の種類によって以下のような6種の種別にわかれています。
第1種:トラクター系(ブルドーザなど)
第2種:ショベル系建設機械(バックホウなど)
第3種:モーター・グレーダー
第4種:締固め用機械(ロードローラ、タイヤローラなど)
第5種:舗装用建設機械
第6種:基礎工事用建設機械
今回、私が受験した種別は第2種(バックホウ)で、最も受験者数が多い種別です。
資格取得のメリット
建設業許可の資格要件の一つ
建設業許可申請にあたり、営業所の専任技術者になることができます。
契約金額税込500万以上の工事(※1)を行うには、工事の業種に応じた(一般)建設業許可が必要となります。
建設業許可の条件の一つとして、営業所の専任技術者の配置が条件としてありますが、
この技術者の要件とは、建設機械施工管理技士などの有資格者または実務経験者(※2)などを言います。
資格要件のクリア方法として、建設機械施工管理技士の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
建設機械施工管理技士の場合、土木工事、とび・土工工事、舗装工事業の専任技術者となることができます(※3)。
主任技術者の資格要件
公共事業の主任技術者になることができます。
公共事業の主任技術者となるには、前述の実務経験もしくは、
一定の資格が必要になりますが、建設機械施工管理技士はその資格要件を満たします(※4)。
特定自主検査を行える
車両系建設機械は労働安全衛生法に基づき、一年に一度の自主検査を行う必要があります。
この検査を受ける方法としては大きく二つ方法があり、
①登録を受けた検査業者が建設機械を使用する事業者から依頼を受けて行う検査業者検査
②自社で使用する機械を、資格を持つ社員等に実施させる事業内検査 とがあります。
建設機械施工管理技士の資格を得れば、②事業内検査を行う資格を得ることができます(※5)。
自分の扱う機械の法定点検ができるようになるのは大きなメリットだと思います。
一部講習が免除になる
資格取得により、関連する技能講習の一部または全部が免除になる場合があります。
試験問題の傾向
第一次検定
マーク式による筆記問題で、選択肢は4択です。合格ラインは正答率60%以上。
共通問題と種別問題と分かれており、以下のような問題分野となっています。
・共通問題 : 土木工学、原動機、燃料、潤滑剤、施工管理方法、法規
・種別問題 : 1〜6種の種別に応じた機械の運転取り扱い、施工方法、作業能力
共通問題における土木工学・法規分野の問題などは、
全問完答する必要はなく、全5問あるうちから3問を選択して回答することとなるため、
5問の中から自分にとって最も自信のある問題を3つ選択することが可能です。
また、毎年似た内容の問題・選択肢も出ているので暗記がモノを言います。
基本的には、問題集を買ってきて、繰り返し解きながら、わからないところを
テキストやネットで調べるといった流れになるかと思います。
私は以下の参考書を使用しました。
「4週間でマスター2級建設機械施工管理 新制度版 第一次検定 第一種・第二種」(井岡 和雄 編著/弘文社)
第二次検定
土木、建築施工管理技士の二次検定では、記述式問題が出題され、
現場経験記述が求められますが、建設機械施工管理技士では、記述式問題がなく、
代わりに筆記(マーク式)と実技があります。実技とは試験対象の建機の操作などが問われます。
第二次検定も合格ラインは60%以上です。
参考書は同じシリーズの第二次検定対応のものを使用しました。
令和6年度に受験方法の一部が変更
令和6年度から受験の手引きの内容が変更され、第一次検定と第二次検定を同年に受けられなくなりました。
建設機械施工管理技士になろうと思ったら、まず初年度に第一次検定を受けて合格し、
次の年に第二次検定(筆記および実技)を受ける必要があり、資格取得には最低2年かかってしまいます。
(令和6年時点で確認した情報ですので、受験される方は改めて最新版の「受験の手引き」をご確認ください)
実技試験について
建設機械施工管理技士試験は、第二次検定(実技)についての情報が非常に少ないです。
受験の手引きや参考書にも、実技試験の内容の記載は少なかったように思います。
実技試験でやったこと
2級建設機械施工管理技士の2種で行った内容は、バックホウ(8tクラスだったと思います)
の事前点検(目視での足回りの確認、バケット・アーム・ブームシリンダーの指差し確認、
バックホウ後方の油漏れの有無の確認)、操作(試験場内のコース走行、土砂の掘削)でした。
私の時は試験実施前に試験官が一通り見本を見せてくれました。
制限時間が設けられていますが、かなりゆっくりめで操作していても、
日常業務である程度バックホウを使用している方や、
直近で車両系建設機械の講習などを取得された方であれば問題なく対応できると思います。
ただし、操作レバーは横旋回だったため、普段縦旋回を使用して仕事をされている方は注意が必要です。
また、試験実施機関である一般社団法人日本建設機械施工協会(JCMA)のHPにおいて、
建設機械施工技能実習評価試験 / 試験の参考資料等 のページに参考資料が掲載されています。
試験自体は建設機械施工管理技士試験とは異なる試験ですが、建設機械の操作方法の要点がまとめられているため、
事前にこれらの資料に目を通しておくことをお勧めします。
まとめ・注意
この記事は2025年11月時点で書いたものです。
試験制度や業許可の許可要件などは必ず受験の手引き・建設業許可の手引き・法令・自治体資料などの確認をしてください。
試験制度や許可要件などは変更されることがある点も注意が必要です。
記事は誤りがないよう注意して書いたつもりですが、
意図しない誤りや誤解を含む表現がある可能性がありますので、
あくまで受験の際の一ご参考程度に活用ください。
記事の内容は予告なく加除や変更する場合があります。
誤りや不備を発見した方はお手数ですが、問い合わせページからご教授願います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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注釈(※)
1 : 建築一式工事以外の建設工事を指します。
2 : 学校教育法による高校(旧実業学校を含む)所定の学科卒業後5年以上、
大学(高専・旧制専門学校を含む)所定の学科卒業後3年以上の実務経験を有する者
又は、10 年以上の実務経験を有する者(学歴・資格を問わない)
3 : 受験の手引き・建設業許可の手引き・法令・自治体資料などの確認をしてください。
三重県の場合。令和7年12月時点調べ。
4 : 受験の手引き・建設業許可の手引き・法令・自治体資料などの確認をしてください。
三重県の場合。令和7年12月時点調べ。
5 : 公益社団法人建設荷役車両安全技術協会 > 特定自主検査 > 特定自主検査有資格者一覧 を参照ください。